静岡県浜松市の一級建築士事務所です。

BUSINESS
事業内容

マル粂はCM方式を実践しています!!

CM方式とはコンストラクション・マネージメントの略

CM方式とは、簡単にいうと「建築主直営方式」とか「分離発注方式」のことです。オープン方式も同じようなものです。
形態としては、元請となる建築会社がありません。変わりに1人の建築士が、意匠や構造の設計業務や、品質監理や施工監理などの現場業務を一貫して努めます。
そして建築主の大切なお金はどう流れるかというと、建築士(当社)は建築主と業務委託契約を結びます。また、専門業者も同じように建築主と直接工事請負契約を結びます。
というようにお金は、仕事をしたところに直接流れます。
業務委託契約とは、建築主の代理となって建築実務を取り仕切ることを意味します。

業務の流れは

「設計」「積算」「実行予算書作成」「建築確認申請」という第一段階の業務と、「品質監理」「工程調整」「施工管理」「予算管理」という第二段階の業務があります。
特にこの一連の流れの中でふたつの重要なことがあります。ひとつ目として「設計」と「施工管理」という離れた業務をこなせるかということ。
ふたつ目として「実行予算書」の作成があります。その内容は、甘過ぎず厳し過ぎず相場を反映しているか!そして素人にわかり易くです。
建築士の業務への精通度の高さが必要です。

CM方式と請負工事の違い

ゼネコンや住宅メーカーといわれるところは、間接部門に多くの社員を抱えています。さらに住宅メーカーのコマーシャルはいつでもどこでもというぼど氾濫しています。
これらは経費といわれるものですが、はたして何もかもがこれらの経費を必要とする工事でしょうか。請負工事において、こんな経験を持った建築主も多いかと思います。
下請け専門業者と親しくなったが、費用の話になるとハッキリしなくなり、元請を通して欲しいで終わってしまう。
下請けは出しゃばると仕事を干されます。元請がどれだけ摂るか、元請の最も隠したいところですから。又、材料には結構ピンキリがあり(家電や自動車でメーカーによる質を考えません?)
上手に説明されて、そのまま使用承諾してしまったこともないですか?元請の現場監督がいくら建築主に優しかろうと、社員として会社に利益をもたらすノルマはあります。
追加工事に対する建築主の憤りはよく耳にします。しかし、CM方式ではありません。建築士は建築主と同じ目線で仕事を考え、予算を考えているからです。

なぜ100坪前後か

100坪前後という規模は当社の実務能力を最も引き出せるのです。当社施工畑育ちではありますが、CM方式を運営してきた実績もあるように設計業務も出来ます。
施工畑育ちであるので建築の規範となる各種の建築工事共通仕様書の知識に基いた品質監理への技術感覚は当たり前のことです。
他方ゼネコンでは、大きな工事が出来るようにと間接部門を多く抱え、この規模の建築は経費倒れです。
だから一括下請けに出すか、経験の浅い新人社員にみさせるかが当たらずとも遠からずです。折角あの有名な会社にやってもらっているという、建築主の期待を欺く実態があります。
又、住宅会社では品質監理について自分の見識を持たず、下請業者の言いなりというようなレベルの現場監督の存在も耳にします。
100坪前後のこの領域は、経費が少なく技術力はある当社にとっての身丈であります.ゼネコンがやっても、住宅系会社がやっても、帯に短し襷(たすき)に長し!
この規模でかゆいところに手が届くのは「マル粂」しかありません。

CM方式の特長を知ろう!

元請否定の考え方?

建設業界は二十年近く過当競争をやってきましたが、グローバル化しない業界であるため、外資などの異質な考え方に触発されることもなく旧態を引きづって今日に至っています。
元々、世間の感覚という表の部分と、業界という裏の部分との落差が大きかったわけですが、さらにその傾向は顕著になっています。
隠す体質は何も変わっていないわけで、談合・政治に流れる金・膨大な宣伝広告費・専門家でも分かりにくい見積書など枚挙にいとまがありません。
その弊害の壁になっているのが、建築主と専門業者の間に立つ元請です。大きな規模の建物は元請の組織力が必要であることは認めますが、元請の役割の小さな工事もたくさんあります。
そんな分野は是非世間の感覚に近いCM方式をお薦めします。

CM方式はお得!!

一番大切なことは、あらゆる情報を建築主に公開することです。又建築主は、大切な自己資金が有効に使われているかどうか知るべきです。
設計業務も施工業務も併せて行うという希少な建築士事務所にかかる経費は少な目です。CM方式は投下資金が見えるという有効性を確認出来るシステムであり、すなわちシステム自体に無駄を排除する機能が備わっているということで間違いなく得です。

解りすぎて困る単価は無い

単価は基本的に材料代と職人の手間と会社の経費という三要素の積み重ねです。昔から使われている㎡単価とはその三要素を分りやすく数値化したものです。
やりやすさ、数量規模、会社の繁忙度などの条件により単価の高低差が若干大きくなる時もあります。ですが、私達プロからみて考えられない単価は、材料をケチっているか手間代を抜いているかどちらかです。ちゃんとした職人さんは日当1万円以下で働きますか?そんなことはありません。
一方材料というのは運搬すればどこへでもというグローバルなものです。外装・内装の仕上げ材、住設機器、サッシなどは2倍も3倍も違うものもあり、それは決して偽物というわけではありませんが、あとから裏を知った時は納得いきますか?CM方式は、安く買えるのであればそのものをありのまま明記します。
又全ての見積書について、複合単価や単位に一式は極力使いません。建築主に解りすぎて困る単価はCM方式とは無縁です。

実践してみて感じたこと

「100坪の建物」を造るための打合せ相手はほとんどがオーナーでした。かたや、ゼネコンは分業制で、クレームやこそくりのような仕事(ゼネコンにとってお荷物?)のときは、社内でたらい回しされたり、依頼者側にすると自尊心を曲げられることが、「100坪の建物」のオーナーに対する態度として散見しました。
ゼネコンからみて、新築するときだけが、大切なお客様となる「100坪の建物」のオーナーには、当社のような態様がピッタリではないかと自画自賛しております。